Welcome to RAFFITIA world

STORY OF RAFFITIA

 

" RAFFITIA" はマダガスカルのラフィアをマダガスカルの女性の手仕事を商品にして日本のお客様にお届けする「ラフィア専門店」として2016年の夏にオープンしました。

 

RAFFITIA(ラフィティア)は、 RAFFIA (英語のラフィア)+  FITIA(マダガスカル語の愛)を合わせた造語です。人生のひと時をマダガスカルに住んで働く機会をいただいた自身の熱い思いと、ラフィアで起業し、ラフィアを編むことで生きているマダガスカルの女性たちのラフィアへの思い、そしてそれが出会った時の思いを表現しています。

 

RAFFITIAのロゴはラフィア椰子の葉の形をデザインしていますが、ラフィア繊維を毛糸玉のように巻いた時の形も同時に表しています。大地の恵みによってもたらされるラフィアという素材がその土地の人たちの手仕事によって自然との調和の中で∞に続いていくことへの願いが込められています。さらには、現地の女性たちが手と手を取り合い協働して作るものへの思いが、使ってくださる日本の女性たちに届き、繋がり、一つになりますようにとの祈りが込められています。

 

ラフィアという素材はもともと大好きでしたが、お世話になったマダガスカルの、特に女性の生活向上のために役に立ちたいという思いが起業のきっかけで、自らのアトリエを持ちたいと漠然と考えていました。しかし、日本に住んでいる今、冷静に考えるとそれはかなり無謀なことです。マダガスカルの首都であるANTANANARIVOには編み子さんを抱え、日々奮闘しながらアトリエを運営しているマダガスカル人の女性起業家たち(フランス人などの外国人起業家はここでは含めていません)が何人もいることを思い出します。中には古くからの知り合いもいて、フランスを中心としたヨーロッパに輸出しているマダガスカルのラフィア商品開発の草分け的な存在のアトリエや、アメリカを中心に制作しているところもあり、それぞれが輸出する市場のニーズに応える個性的なものを作っていることを起業前にパートナーとともに調査し、いろいろな話を聞きました。

このように古くから外国に輸出をしているアトリエでさえ、日本というマーケットはやはり色々な意味で距離があるようでした。RAFFITIAにとってもマダガスカルは物理的に遠く、行くだけで2日かかりますから、往復だけでほぼ4日が必要です。インターネットのお陰でバーチャルワールドにおいての距離は近くなった今日でも、日本とアジア諸国のような距離感とは違います。この日本にいるとあまり想像できない停電も頻繁にありますし、毎年サイクロンの被害(日本も最近は大雨の被害が多くなりましたが・・・)、そして、突如として政治的不安定な状況に陥ることもあります。長年現地に住んでいたのでそうした現実や、日常茶飯事に起こりうることから目を背けることはできません。とすればなおのことどんな時にもアトリエの女性たちを守り、的確に指導・品質管理ができる現地リーダーの存在は不可欠でした。起業しているマダガスカル人女性の経営するアトリエの中には、すでに大口の取引があり、フランスで目にする有名ブランドのOEMで安定した収入を得ているところもあります。RAFFITIAのパートナーはそういうアトリエではなく、日本のマーケットにはとても興味があるけど、自らはきっかけがなく切り開けなかったり、一度に大量の受注はまだ難しいという小規模のアトリエです。RAFFITIA自体も小ロットで進めますので、一緒にデザインを考え、お客様のフィードバックを反映、改善しながら歩みを進められるようなパートナーである必要がありました。検討結果、自社アトリエは持たず、現地起業家女性とチームを組むという方法でRAFFITIAを進めることにして歩んできました。このようにして始まったRAFFITIAも2020年に5回目の夏を迎えます。その間にはマダガスカルで起こることとは別に、RAFFITIAを一緒に立ち上げたパートナーの休職〜退職による組織の立て直しを余儀なくされ、継続を考える2年間もありました。しかしこのパートナーがいなかったらこのような形でラフィアに関わることはなく、RAFFITIAは生まれていなかったことを5年目に入って改めて噛み締めています。きっかけをプレゼントしてくれたパートナーには感謝しかありません。いろいろな方に叱咤激励をいただき、支えていただいています。こうしたすべてのご支援あってこそのRAFFITIAです。

本当にありがとうございます。

 

マダガスカルでは、5年前からずっと一緒にやっているアトリエも、ところどころで力を貸してくれるアトリエも、そして今は草木染めを一緒にするアトリエも加わり、それぞれの強みを活かせるようになってきました。 RAFFITIAの基本は、まず現地の持つ能力を知り、既存体制を維持する中で、編み子さんたちが慣れ親しん作れるものに新探究を加えることによって、日本向けの日本人のためのEXCLUSIVITY COLLECTIONを増やしていく姿勢です。現地ではまだ規格とか品質管理という考えが弱いので、一緒に学び、強化していきたいと考えています。(文章ではこのように書きますが、実際には胃が痛くなるような納品前の検品などの場面もございます)

 

RAFFITIAがめざしているのは同じアイテムを数百、数千とライン制作する工場の量産ではなく、丹精を込めて編み上げるオンリーワンに近いラフィアのハンドメイドのバッグを日本のお客様にお届けすることです。染めの工程からすべて手作業なので、作るスピードも量も限られていますが、逆にそこには大量生産では味わえない、色々な意味でのハンドメイドの味とぬくもりがあると思っています。誰がどこでどのように作ったかわからない商品や誰もが同じものを買える既製品では物足りないと感じる方、自然素材を使ったものを持ちたい方、ラフィアが大好き、単純にかわいい!と思ってくださるなど、個々のお客様の思いは千差万別。

RAFFITIAの商品を手に取って見てくださった時にマダガスカルの素材とつながります!ぜひ一瞬目を瞑ってマダガスカルの風を感じてください。

 

RAFFITIAは顔の見えているマダガスカルの女性(生産者)とお客様のお顔を見ながら販売させていただくので、双方を一直線で繋ぎます。

 

RAFFITIAはその両者の笑顔を見ることで自ら笑顔になるという最高の贅沢をいただいているのです。

 


RAFFIA FROM MADAGASCAR

最近ではマダガスカルやラフィアという言葉も耳にすることが多くなり、マダガスカルを旅行される方も多くなり知名度はぐんと上がりましたが、マダガスカルがどこにあるかご存知でしょうか?簡単に説明すると、地図でアフリカ大陸を見た時に、大陸の右下に浮かぶ島です。日本から直線距離にして11345Km。インド洋に浮かぶマダガスカル島は世界で4番目に大きな島で、実に日本の1.6倍の面積を誇ります。このマダガスカル島はその昔、ゴンドワナ大陸の一部でした。ゴンドワナ大陸では、南アメリカ大陸、アフリカ大陸、インド亜大陸、オーストラリア島、南極大陸が一つでした。そしてちょうどその中心のおへそとも言えるような部分がのちのマダガスカル島になるのです。ゴンドワナ大陸の再成立(パンゲア大陸)とまたその先の分裂のお話(東ゴンドワナ大陸と西ゴンドワナ大陸)は置いておくことにして、最終的には東ゴンドワナ大陸が、インド亜大陸とマダガスカル島に分かれていきます。このような分断の結果、マダガスカル島はその後、独自の変化を遂げ、現在に到るまで、この島にしか生息しない固有の動植物が、研究者のみならず世界中からの観光客を魅了しているのです。

(マダガスカル島のことを書き出すと止まらなくなりそうなので、今後はリンクを貼って、色々なwebサイトと繋がっていきたいと思います)

 

話をラフィアに戻しますと、そんな魅惑のマダガスカル島に育つラフィア椰子をマダガスカル語でROFIAと言います。 ボタニカルネームはRAPHIA FARINIFERA。のちに東アフリカやアジアにも広まりますがマダガスカル島原産で、大きいものは高さが20メートルにも達するラフィア椰子は、椰子の中でもとりわけ長く大きな葉をつけ、幼葉から採取されるラフィア繊維の質も高いものとされています。

 

 

ラフィア繊維は樹脂を含んでいるため、他の天然素材に比べると防水性に優れ、使うほどにツヤが出る特徴で知られています。とても軽く柔らかいので折りたたんでの持ち運びも可能です。「濡らさないでください」というのは、染めているラフィアの場合、色落ちする可能性があるからなのです。ラフィアそのものは古くから盆栽で枝を縛ったり、フローリストが花を束ねたりするときに使われているように、水に濡れても丈夫なものです。

どこかい草のような香りもするラフィアは、肌触りが優しく、使う程に味が出るので、素材を活かし、長くご愛用頂けるような商品を目指します。

 

またRaffitiaは、今まではラフィアといえば夏のかごバッグと夏限定商品のように思われていましたが、四季を問わず、さまざまなシーズンで活躍する作品も作っていきたいと思っています。